高度な保護機能を有効にした時、自作のスクリプトでさえ機微情報へのアクセスを許可できなくなりました。
というわけで、高度な保護機能を有効にしていないアカウントを経由することで回避する設定方法を書いておきます。
もちろん、高度な保護機能を有効にしないという手もあります。が、せっかく新しく作ってくれた保護機能なのでメインで使うアカウントでは有効にしておいた方がいいかなと思います。
インポート専用のGoogleアカウントを新しく作成してください。
ポイント:このアカウントはインポート専用にして、他の用途で使用するアカウントとは分けておくことをお勧めします。
注意:「高度な保護機能」は有効にしないでください(デフォルトでは無効です)。
作成したGoogleアカウントで「アプリパスワード」を発行します。
アプリパスワードとは?
2段階認証を有効にしたGoogleアカウントで、2段階認証に対応していない特定のアプリやサービスに安全にログインするためのパスワードです。用途別に作成することができ、自由に追加・削除ができます。漏洩などの問題が発生したときはアプリパスワードだけを削除してアクセスできないようにすることができます。
注意:アプリパスワードは一度しか表示されません。ウィンドウを閉じてしまった場合は新しく作成してください。
ヒント:このパスワードは保管しておく必要はありません。この後の設定で入力後は忘れて構いません。
実際にメールをインポートしたいGmailアカウントで、手順1で作成したアカウントのメールを読み込む設定を行います。
| ユーザー名 | 新しく作成したGoogleアカウントの「@」より前の部分(デフォルトでOK) |
| パスワード | アプリパスワード |
| POP サーバー | pop.gmail.com |
| ポート | 995 |
| 取得したメッセージのコピーをサーバーに残す | チェック不要(GmailへのPOP3アクセスでは使えない様です。) |
| メールの取得にSSLを使用する | 必ずチェック |
| 受信したメッセージにラベルを付ける | 任意 |
| メッセージを受信トレイに保存せずにアーカイブする | 任意 |
以上で設定は完了です。
インポート専用アカウントの方でGmailへEMLファイルをインポートするスクリプトを使用してEMLファイルをインポートしてください。
この設定により、自動でインポート先のGmailに取り込まれます。
高度な保護機能を有効にしていないアカウントを経由することで、一応EMLファイルをインポートするという目的は達成できました。
これで、しばらくは使えるでしょう。
以上。